ライブラリのインストール(pip)
Pythonには多数の標準ライブラリがありますが、さらに外部ライブラリを活用することでプログラムの開発が効率的に行えます。
外部ライブラリをインストールするにはpipというツールを利用します。このツールを利用するとPyPIというサードパーティライブラリを管理している場所から、簡単にインストールを行うことができます。
Windowsメニューを開き「cmd」 と打つと表示されるコマンドプロンプトを実行します。
Excelファイルを操作するopenpyxlをインストールしてみます。
以下のように入力して[Enter]キーを押してください。
Successfully installed openpyxl-*.*.* と表示されればインストールは成功です。
複数のライブラリを同時にインストールする場合は、ライブラリ名を半角スペースで区切って指定します。
pip install と Python -m pip install の違い
本質的にはどちらも実行される事は同じです。
ただ、python -m pip
のほうが、複数のバージョンの Python が入っていた時に間違いがなく、公式ドキュメントも python -m pip
に更新されています。
インストール済みのライブラリの確認
インストール済のライブラリを確認するにはpip listを実行します。
ライブラリのアンインストール
ライブラリを指定してpython -m pip uninstallを実行するとアンインストールできます。
例えば、上記でインストールしたopenpyxlをアンインストールするには、以下のコマンドを実行します。
アンインストールを進めるか確認されるため、y を入力して[Enter]キーを押す。
Successfully uninstalled と表示されればライブラリの削除は成功です。
Proxy環境下でpipを使用する
会社などでpipを利用するには、外部のインターネットに出るため認証Proxyサーバを通らないといけない事がほとんどだと思います。
ここでは、コマンドプロンプトでProxyを突破するための設定方法を解説します。
コマンドプロンプトで環境変数を設定する
コマンドプロンプトを開き、次のように入力します。
USER, PASS, Proxyアドレス, ポート番号を自身の環境の設定に置き換えてください。
USERもしくはPASSに@や#などの特殊文字が含まれている場合はエスケープが必要です。
例えば @=%40, #=%23, $=%24 となります。
s@mple → s%40mple
設定が完了したらコマンドプロンプトを閉じずに、そのままpipコマンドでインストールを行います。
ただ、この方法ではコマンドプロンプトを閉じてしまうと設定はリセットされてしまう為、毎回設定する必要があります。
毎回入力するのが面倒、設定を維持したいという場合は次の方法で設定してください。
Windowsシステムの環境変数を設定する
コマンドプロンプトで毎回プロキシ設定を行うのが面倒な方はこちらの方法がおすすめです。
ただしシステム設定を変更しますので、Windowsに関してあまり詳しくない方にはおすすめしません。
※ アプリケーションの通信に影響が出る場合もありますのでご注意ください。
Windowsのスタートメニュー右クリックして[設定]ー[バージョン情報]ー[システムの詳細設定]の順でシステムのプロパティを開き、右下の[環境変数]ボタンをクリックします。
環境変数の画面からシステム環境変数の[新規]ボタンをクリックします。
システム変数の設定画面が表示されるので、
変数名に「HTTP_PROXY」
変数値に「http://USER:PASS@Proxyアドレス:ポート番号」
と入力して[OK]を押します。
もう一度[新規]ボタンを押してシステム変数を次のように入力します
変数名に「HTTPS_PROXY」
変数値に「http://USER:PASS@Proxyアドレス:ポート番号」
環境変数の画面を[OK]で閉じ、システムのプロパティ画面も[OK]で閉じます。
設定が完了したらコマンドプロンプトでpipコマンドを実行してライブラリがインストールできることを確認します。