鼻の手術 体験談(鼻中隔湾曲症、副鼻腔炎、下鼻甲介肥大)

鼻の手術体験談 鼻中隔湾曲症 副鼻腔炎
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本サイトの内容とは無関係ですが、鼻の手術を受けたので、手術を受けようか悩んでいる方や、痛みがあるのか気になっている方の参考になればと思い、体験談をブログに残すことにしました。

手術を受けたきっかけや、手術前後、手術の様子、術後経過や費用について記載しています。

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手術を受けたきっかけ

最近になって、特に鼻詰まりが酷くなったことと、歯医者で口呼吸のせいで歯茎が黒くなっている事を指摘されたこともあり、耳鼻科に相談しました。
すると、鼻の中を隔てている中心の骨が曲がっていて(鼻中隔湾曲症)、左の鼻の中が狭くなっているとの事でした。逆に右側は広くなっているが、鼻炎によって粘膜(下鼻甲介)が腫れ上がってしまい、穴を塞いでしまうことで息がしにくい状態になっているのだろう という診断でした。
これを根本的に治すには鼻の手術をしたほうが良いと勧められ、手術を受けることに決めました。

ただ、診断を受けた病院では手術ができないため、対応できる病院を紹介され、まずは検査を受けることになりました。

今思えばですが、子供の時から鼻の通りが悪く、自然と口呼吸になってしまっていました。
ただ、自分ではこの状態が異常だとは思っていなかったので、つい最近まで気付いていませんでしたが、風邪が引きやすかったのも、口呼吸のせいだったのだと思います。

手術前の診察・検査

紹介を受けた病院で、鼻の中の状態を確認するためにCT検査を行いました。

診断の結果、やはり鼻中隔の湾曲と下鼻甲介が肥厚していて、さらに副鼻腔炎も発症しているとの事でした。この三点セットはよくあることのようです。

手術内容としては、内視鏡で鼻の粘膜を剥がして曲がっている骨を削り取り、肥厚している下鼻甲介を除去する。さらに副鼻腔の粘膜を取り除き副鼻腔を大きく開放するという内容でした。手術は全身麻酔で行い入院は一週間必要という事でした。

後日、入院のための検査(血液・尿検査、レントゲンなど)を受けて問題ないことを確認して、同意書のサイン、入院手続きを行いました。

入院1日目(手術前日)

手術は前日に入院して2日目になるため、1日目は午前中に入院受付と説明を受けたら後は何もすることがありません。

テーブル・椅子付きの個室に入れたため、午後からは在宅勤務をして過ごしました。

手術は翌日の12:30からになったため、この日のうちは食事をすることができました。

入院2日目(手術当日)

この日は、9:00まで水かお茶だけを飲むことができ、それ以降は飲食は不可でした。

12:30になると看護師さん同伴で手術室へ向かいました。自分で歩いて手術室へ入るのは何だか妙な気分でした。

手術室台にも自分で乗ると、点滴針を刺されて麻酔の説明を受けたら、口に吸入マスクを載せられました。すぐに眠くなって一瞬で目が覚めると聞いていましたが、正しくその通りで眠くなった次の瞬間には、手術は終わっていて起こされていました。

手術4時間ほどだったようで、麻酔で意識を失っている間に、人工呼吸器の管と尿管カテーテルを入れられていました。
起こされてから人工呼吸器の管を抜くのですが、この時に痰を吸い出してから抜きます。これがちょっと苦しくて、先に吸っておいてもらえたら良いのに、出来ないものなんですかね。

全身麻酔は、気持ちが悪くなる人が多少居ると聞いていましたが、自分がまさしくそのタイプだったようで、目が覚めたすぐ後に吐き気がありました。
これが結構キツくて、吐き気止めの点滴をしてもらうことで少し楽になりましたが、その後も3,4時間は吐き気がありました。

その反面、鼻の痛み自体は全く無かったです。
顔が熱を持っていて頭痛があるのと、人工呼吸器のせいで喉の痛みがありましたが、鼻は少しも痛くありませんでした。
ただただ、気持ちが悪かった・・・
次にもし全身麻酔をすることがあったら、この経験を伝えて事前に処置をしてもらうようにお願いしようと思います。

手術後はベッドで病室まで戻されてそのまま安静にしています。(17時頃)
ただ、鼻で息が出来ないのと朝から水分を取っていない事もあり、口の中や喉がカラカラに乾いて息がしづらく、寝てもすぐに目が覚めてしまいました。
あとは、頭痛と熱っぽさや喉の痛みがあったので、これも寝苦しかった原因でもあります。

そのまま、少し寝ては起きての繰り返しで3時間が経過しました。(20時頃)
通常は術後3時間で、水分を取ったりゼリーを食べる位は可能という事でしたが、自分の場合は吐き気のせいで全く口にする気がおきませんでした。
ただ、口の乾きを抑える為にうがいをして、少し水を飲みました。

かろうじて一人で立ってトイレに行くことはできたので、この時に尿管は抜いてもらいました。
これがまた痛かったのですが・・
今回の手術の中では、この痛みが一番辛かったと思います(笑)

鼻にはガーゼの他に、入り口に綿球を詰めているのですが、これがすぐに血まみれになるので自分で頻繁に変えました。
また、鼻血を抑えるために、首に当てる保冷剤を渡されていたので、それを首に当てて熱っぽさを抑えました。

尿管も抜いて口もゆすげるようになり、少し眠れるかと思いましたが、やはり苦しくて1時間おきに目が覚めてしまいました。
肝心の鼻の状態はというと、少しビリビリした感じがありましたが、痛くはなかったのでこれだけは幸いでした。

入院3日目(手術後1日目)

手術後1日目の朝は、顔が腫れてパンパンになってました。
相変わらず頭痛や喉の痛みが続いていて、熱は37度弱で、まだ少しクラクラしていました。
痛み止めをもらい、保冷剤で首を冷やしてやり過ごしました。

鼻からの出血は多少おさまったものの、継続して出血していたので、綿球はすぐに変える必要がありました。
それでも鼻の痛みは全く無く、ビリビリした感じも少し落ち着いていました。

ご飯は、全粥からスタートです。その後3食位かけて徐々に普通のご飯に戻っていきました。

ちなみに、この日はシャワーを浴びることができず、体を拭くタオルをもらって体を拭きました。

入院4日目(手術後2日目)

まだ出血はありましたが、だいぶ落ち着いてきました。
この日は結構鼻がムズムズして、くしゃみがしたくなりましたが、怖いので我慢しました(笑)
ビリビリした感じはほとんど収まり、たまにズキっと痛む時がありましたが、一瞬でそんなに気になるほどではありませんでした。

この日の診察で、次の日に鼻の中のガーゼを抜くことを伝えられました。
その際に、痛み止めの坐薬を入れて抜くと言われましたが、痛み止めは瞬間的な痛みに効くのか疑問でした。そこでネットで調べてみると、結局坐薬を入れずに抜いても痛くなかったという体験談が出てきました。
ちなみにChatGPTで調べてみても、それほど強い痛みは無いと答えがありました(笑)
結局、坐薬の効果は分かりませんでしたが、ガーゼを抜いてもあまり痛くないということで、一安心できました。

この日の夜には、頭痛もほとんどおさまっていました。

入院5日目(手術後3日目・ガーゼ抜き)

ガーゼ抜きの日です。

自分で坐薬を入れたら、5分位で呼ばれて診察に行きました。(やっぱり坐薬意味無いよなと思いながら…)

結果、ガーゼを抜く時は痛くなかったです!
ビリビリした感じはありましたが、痛いという感じは無かったです。

ただ、出てきたガーゼの量に驚きました。
鼻から出ていた紐を引っ張ると、ズルズルズルっとデカい芋虫みたいに膨らんだガーゼが出てきました。それだけでなくまだ奥に(多分)平たいガーゼが入っていて、それをピンセットで取り出しました。
ちなみに、担当の医師がまだ経験の浅い方のようで、ピンセットでの取り出しにかなり手こずり、3分位は格闘していました。。慎重に処置してもらっていたからだと思いますが、正直勘弁してほしかったです。。最終的には、鼻の中に部分麻酔をプシュッと吹いて、ピンセットを結構突っ込んで取り出していました。
その後、吸引器を鼻の中に入れて、溜まった血や粘膜を取り除きましたが、この時も特に痛みはなかったです。
最後に、鼻の中を乾燥させないように、綿球を入れて処置は完了しました。

部屋に戻ってから、試しに綿球を取って鼻で息をしてみた所、それはもう天国でした!!
通りが悪かった右の鼻の中は、多少奥が詰まっている感じがありましたが、それでも手術前とは比にならないほど、スースーしてます。左の鼻も狭くなっていた空間が広くなったことで、空気がすごく入ってくるのを感じました。

ただ、出血が無いか様子を見るために、シャワーは相変わらず浴びさせてもらえませんでした。。

入院6日目(手術後4日目)

前の日の夜は、深い眠りに付くことができ、とても気分良く目を覚ましました。
というのも、綿球が綿球が勝手に落ちてしまったこともあり、鼻呼吸で寝ていたようで口の乾きも無かったのです。
この時初めて、手術を受けて良かったと、喜びを噛み締めてました。

朝の診察でシャワーの許可が出て、4日ぶりにシャワーを浴びる事ができ、やっと生き返りました。相変わらず綿球を鼻に入れていますが、血や粘膜はあまり付かなくなり、交換の頻度もだいぶ落ち着きました。
そして、このまま出血が無ければ次の日には退院できると聞き、喜びもひとしおでした。

入院7日目(手術後5日目・退院・会計)

とうとう退院の日です。

朝からソワソワしていたので早々に片付けも終えて、診察も無事に完了し、最後にお会計です。

・保険適用分総額  ・・・836,100円(手術・検査・処置・入院費)
・保険適用外分総額 ・・・ 45,760円(個室差額・食事代)

自己負担額 = 保険適用分×30% + 保険適用外 となるので、自己負担額の合計は約30万円程になります!!

ただ、私の場合は会社の健康保険制度により、1ヶ月の医療費上限が2万円となっているので、ほとんど還付されます。良かった。。

※加入している健康保険でそのような制度が無い場合でも、高額療養費制度というものがあり、収入によって設定される上限を超えた分の医療費は支給されます。厚生労働省HP

退院後の経過

退院後3日が経過していますが、まだ綿球を入れています。
右鼻の奥が鼻水で詰まっていますが、鼻をかむのを止められているので、スッキリしない状況です。
ネットで調べると術後1~2週は鼻詰まりの状態が続くようなので、もう少しの辛抱ですかね。。
相変わらず綿球は付けています。これが結構ストレスです。

退院後4日目になると、鼻詰まりも収まってきてかなりスッキリしてきました。
たまに綿球を取って、鼻呼吸して喜びを噛みしめる そして綿球を付けて頑張る この繰り返しです。

外来通院(抜糸・掃除)

退院後6日目、抜糸とかさぶたの除去を行うため、外来通院をしました。

処置の前に麻酔をかけるという事で、まずはスプレーで麻酔をかけてから、また麻酔用のガーゼを鼻の奥に詰めていきました。手術後に入っていた奥のやつです。
ガーゼを入れる時にちょっとビビりましたが、スプレーの麻酔が効いているのか、痛くはなかったです。抜く時と同じようにビリビリした感じだけでした。
その後、麻酔が効くまで5分程待ってから、処置を再開しました。

まずは抜糸です。
これはちょっとだけ痛かったです。とはいえすぐに終わるのでまあ平気です。

次に、かさぶた掃除になります。
カメラで見ながら吸引しているようですが、これもまったく痛くなかったです。
頑張って綿球を詰めていたおかげでほとんどかさぶたが無く、処置もすぐに終わりました。

これで綿球はもうしなくて良くなる!?と思って聞いてみましたが、週末までは付けてと・・・
ということで、まだ綿球生活です。。

ちなみに、この日に初めて鼻洗浄するように指示があり、ハナクリーンSを紹介されました。
ハナクリーンS ハンディタイプ 鼻洗浄(鼻うがい) 150ml

もうちょっと前から鼻洗浄はやっておいた方が良かったんじゃないかなと思いましたが、経過も良好だったので、まあ大丈夫なのでしょう。。

1週間後に再度通院するように指示があり、その時に再度かさぶた掃除と状態を見て、問題なければ治療は完了との事です!

最後の外来通院

退院後14日目、最後となる予定の通院日です。

前回同様、スプレー麻酔 → 麻酔ガーゼ詰めを行い、かさぶた掃除を行いました。
すでに綿球は外していたので、かさぶたが少し出来ていたようですが、経過も良好で問題ないとの事。
無事に最後の通院となりました。

この頃には右鼻の違和感もだいぶ収まり、快適な鼻呼吸生活が送れるようになりました。

手術の結果

手術した結果、鼻通りがものすごく良くなり夜もぐっすり眠れるようになったので、手術して本当に良かったですし、もっと早く手術できていればと思っています。

ですので、悩んでいる方には手術することをおすすめします。